世知辛さを感じる年の瀬

 今の生活に不満があるわけではないが、それでも相対的に見て我が家はどれくらいの生活レベルなのかと気になることが多い年の瀬。おそらくそれはテレビのニュースで「ボーナス支給額の平均は」とか「ふるさと納税でどんな返礼品が・・・」などといったニュースをみて他の人とついつい収入を比べてしまうからだと思う。

 厚生労働省の平成29年(2017年)国民生活基礎調査によると我が国での平均世帯年収は約560万円ということらしい。これはもちろん独り暮らしの若者やパートナーに先立たれた独居老人なども含まれるので働き盛りの世代や夫婦共働きの世帯ではもっと大きな金額になることが予想される。そしてやはりそれくらいの収入がないと生きていけないというのが実情のようだ。

 私が子供の頃を思い出すと当時はまだ専業主婦のいる家庭というのは沢山あったしその他にもお父さんが主として働きお母さんがパートタイムで働いているという家庭なんかが主流だったと思う。それがいつのまにか女の人もフルタイムで働くようになり男性と変わらない収入を得るようになってきた。

 今現在、日本での平均所得が441万円。ということは、夫婦共働き家庭に限っていえば世帯年収882万円ということになる。やはり今の世の中ではこれくらいの収入がないと家のローンを払い子供に充分な教育を受けさせ家族数人で幸せに暮らしていくことが出来ないということなにだろうか。

 そしてそんな風に必死で働いて生きて行ったとしても老後は年金だけでは生活が成り立たないから老後資金として約2000万円用意しておけというではないか。

昔に比べて生活は便利で豊かになったというが、本当にそうなのだろうか。。