別の道

 老後が間近に迫ってくると「もし違う道を選んでたらどうだったんだろう?」というようなことをよく考える。これはもともと私がつまらないことをあれこれ考える性質で、またいつもの如く考えてもどうにもならない事を考えているのだろうと思っていた。 しかし学生時代の友人に会って話してみるとどうやらそれは私だけではなく、私程度の年齢の男は(もしかしたら女も)誰もが考えることのようだ。

 友人の職業は小児科医なのであるが「もし違う科を・・・」「もし違う職業を・・・」「もし受験の時、文系を選んでいたら・・・」 等、延々と詮なきことを言い始め思わず苦笑いしてしまった。

 どうやらこれは、この年代特有の病のようだ。。