余生みたいなもの

 勤めていた会社を辞めてもうすぐ6年になる。以前から少しづつではあるが IT 関係の副業に手を出していたのでフーリーランスへの移行も大きな問題ではなかった。今のところは順調で生活に困ることもない。何故この仕事を続けているのかといえば率がいいからだ。この仕事を通して世の中を変えてやろうとか、世界中の人を幸せにしてやろうとか、そんな大それた考えはこれっぽっちもない。自分にとってもっとも割のいい金儲けがこの仕事だというそれだけの理由だ。

 他の会社に転職して新たに仕事を覚えたり人間関係を構築したり、新たなスキルを身に着け起業するのもどちらも御大層すぎて自分には合わないように思う。今後も細々とではあるが自分一人で、今持っているスキルや能力でこなせる仕事を続けていくつもりだ。

 他人から見ると `もう終わってる’ と思われるのかもしれないが、私は若い頃からメジャー志向でもないし大きな成功を望んでいたワケでもない。`そこそこ’ そう `そこそこ’ の人生でいいのだ。こんな感じで働き続けて、運がよければ65歳くらいで完全に引退して・・・。

まぁ、いずれにせよ初めっから 余生みたいなもんだな、私の人生は。