愛想を尽かす理由

昨日、先の尖閣ビデオ流出の犯人が見つかったというニュースがあった。私のお気に入りのブロガー達は挙ってこのニュースを取り上げている。この流出犯の行動に対して肯定的な意見もあれば否定的な意見もあった。私がひとつ驚いたのは

『彼の気持ちはよく分かる』
『私でも同じ行動を取っただろう』

と、いった意見の多かったこと。 ホントに彼の気持ちはよく分かるのか? ホントに同じ行動をとったのか?

世の中のほとんどの人間は「事なかれ主義」である。公務員としての安定した職や社会的地位を捨ててまで信義を貫くなどということはそうそう出来ることではない。自分1人ならまだしも影響は家族にまで及ぶのだから。下手をすればこの先、命を狙われる可能性だって無いわけではないのだから。

私は「事なかれ主義」のその他大勢の1人として彼の今後を心配する。もし彼が重い処分を受けるようなことがあったとしたら、それはこの国に愛想を尽かす大きな理由になるだろう。 私はこの国に生まれこの国に育った者として当然の愛国心をもっている。いつまでもこの国を愛し続けたい。しかしそれは簡単なことではなく、時には嫌になるときだってある。

もし彼のような愛国の士が愛国心故に重い処分を受けるようなことがあったら、それは私がこの国に愛想を尽かす大きな理由となるだろう。