良心

私は真っ当な人間ではない。それは当の本人が一番よく知っている。そんな自分が後ろめたくて、お天道様の下を大手を振って歩けないような日もある。それが私だ。


若い頃というのは好奇心旺盛なのだろう。怖いもの見たさといのもあるのだろう。自ら私に近寄ってくる者もたまにいる。そんなときの私は別段 偽善者ぶっているわけじゃない。私のような者に近づくとロクなことはない。

私にだって多少の道徳心というものはある。だからもし、気づいてないようなら教えてやる。 私は真人間じゃない、私に関わって失うモノはあっても得るようなモノは無いと。

そこまで忠告してやって、それでも怖いモノ見たさや好奇心で私に近寄ってくる若い者を、私が食い物にしたとしても、それは、そんなに悪いことではないはずである。

ただ私にも多少の良心というものはあって、後から心が痛むことはよくある。。