春爛漫

 桜が見頃を迎えている。毎日通る道や近くの公園の桜は満開だ。そしてここ数日、天気の良い日が続き意味もなくワクワクしている。しかし、去年同様コロナ禍での春であり政府も飲食を伴う花見は行わないようにといっている。

 中でも私が住む大阪はとても状況が良くない。しかし、どうにもこの時期になるとじっとはしていられない。良くないこととは思いながらも人出の少ないローカルな場所を選んで軽く桜の下でビールでも飲んでみようと出かけた。

 昨日はとてもいい天気で、そして日柄も良かったのか公園には数組の結婚写真を撮りに来ているカップルを見かけた。新郎新婦ともに和装でカメラマンとアシスタントといった4-5人のグループで桜の下で写真を撮っていた。その他にも、ランドセルを背負った、新1年生と思われる子供とその親も写真を撮りに来ていた。おそらく入学式の頃まで桜が持たないと判断し前撮りに訪れたのだろう。

 私たちはそんなグループから少し距離を置いた所にビニールシートを敷き、そこでビールを飲み始めた。私たちの近くには若い男女のカップルが同じように座っていて、よく見ると女性のお腹は大きかった。あの大きさからして数か月後には子供が生まれるのだろう。

 桜は綺麗だった。天気も最高だった。のんびりした気分になれたし、周りにいる人はみな幸せそうだった。

 コロナ禍でもこうして桜の時期は訪れる。おそらく私はあと20回くらいしか桜の時期をむかえられないだろうが、私なんかに関係なくこれから先もずっと毎年、桜の時期は訪れるのだろう。

 

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