食の多様性

 今はコロナウイルスの関係で行けていないが、昨年まで英会話教室に通っていた。先生はフィラデルフィア出身の23歳。大学を卒業後スグに日本にやってきた女性だった。残念ながら英語の方は上達しなかったが、その先生からは ``trying new food’’ という心得を教わった。

 トライング ニューフードとはすなわち食わず嫌いはやめて異国の食べ物、新しい食べ物に挑戦しようという心意気で、彼女は日本に来てから納豆も食べれるようになったし沖縄旅行の際にはゴーヤ、そして台湾旅行の際には``臭豆腐''といったアメリカ人には厳し料理も口にしたそうだ。

 私も彼女の生徒としてその心意気を受け継ぎ、なるべく色んなものをクチにしようと心掛けている。海外旅行で出会った目新しい食べ物は勿論のこと、今までの生活でクチに合わなかったものや尻込みしてクチにしなかった物もなるべく食べるようにしている。

 鮒寿司、茄の古漬けなども食べたし、見た目的に難のある昆虫食でさえ``トライング ニューフード''の心構えをもってすればさほど難しくもない。これは食の楽しみを広げる上でも、そして人生を楽しむという事においても有効的なことだと気づいた。

 以前は``コスパが悪いから''という理由であまりクチにしなかった果物もよく食べるようになった。昨日は和歌山方面にドライブを兼ねて柿を買いにいったのだが、そのとき一緒に売っていた``アケビ'' という物を買って食した。中々に美味で、以前の自分なら決してクチにすることのなかったその食べ物に自然や文化やいろいろなことを感じ取ることが出来た。

 わが師に感謝である。。

 

 

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