身の下賤さを知る

 先月末のこと、夏の終わりを楽しもうと沖縄旅行を予定していた。大阪では徐々に秋めいてきて朝晩は冷え込むこともあるけれど9月末の沖縄はまだまだ盛夏、海にだって入れる。そんな沖縄に9月25日〜28日まで3泊4日で行く予定を立てていた。
ところがである、沖縄の宿から連絡があり、台風が来ていて大阪から沖縄に来るのは問題ないが来たら帰れなくなる可能性が高いとの連絡を受けた。
さすがに帰れなくなると困るので沖縄行はキャンセルした。が、休暇はまるまる4日間残ったままである。何もせずに4日も過ごすのはもったいない。必死の思いで取った休暇なのであるから。

 そんなワケで急遽あそびに行けそうなところを探してみた。そういえば仕事以外では東京には行ったことがないし観光もしたことがない。もちろん東京スカイツリーにも上ったことがない。ネットで検索してみると飛行機もそして宿も意外と安いことが分かったのでスグに東京行きを決めてエアーと宿を手配した。

 仕事以外では初めて行く東京は思っていたよりも観光名所が多くてとまどいながらもなるべくベタなところを選んで色んな所を観光して回ったのだが、中でも私が最も感銘を受けたのが国会議事堂と皇居だった。

 皇居と言えばもちろん天皇陛下がお住まいになる場所であり、その前は江戸城として徳川の将軍様がおられた場所である。世が世なら私のような下賎の者が立ち入ることなどできるはずもない。
そして国会議事堂はというと想像を絶する高級な佇まいで、ここで安倍さんや麻生さんが国の方向を決めているのかと、これまた私のような下賤の者の・・・(以下略)

私のヒガミ根性というのもあるのだろうが、皇居と国会議事堂にはつくづく我が身の下賤さを思い知らされる。