芸術の秋

 先日 NY でバンクシーの絵を見てきた。以前はグラフィティアートなんてものはアートとはいっても所詮は落書きの延長みたいなもので、なんというか、モダンアートを馬鹿にしたところが私の中にあったことは否めない。しかし、他のアーティストの作品も同じで実物を見るとその印象はガラリと変わる。

 そもそも誰しもが好みとか嗜好というものがあって万人受けするような作品は存在するはずがないのだが、私を含めて多くの人はモダンアートを軽く見るフシがある。それはやはりそのジャンルがまだ新しいということに尽きるのだが、今のアートはその他の現在社会と同じように過去とは大きく変わり始めている。

 芸術作品の価値として「誰が制作し誰がお墨付きを与えたか」これが芸術作品の価値を決める物であった、20世紀までは。しかしいまアートの世界は大きく変わった。バンクシーは正体不明のアーティストであり、その作品の展示方法を含めそれを見た者の反応までをも含めて作品と考えるそうだ。たしかに彼の作品は世に多くのインパクトを与えるし、先般東京で見つかった彼の作品に反応した都知事の姿を含め世間のその反応までもがアートの範囲だというのも頷ける。

少し絵を見たからと言って簡単に影響され過ぎかもしれないが、さっそく彼の作品をネットで検索したり彼が監督したドキュメンタリー映画を取り寄せてみてみたりしている。

 幸いにも彼は存命であることだし、暫く彼の動きを追いかけてみようと思う。。

 

 

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 しかし、都知事のこの姿は滑稽でバンクシーが描いたネズミの絵以上にこの写真の方が芸術的である。

そういえば彼は過去にこんな絵も描いていることを都知事はご存じだろうか??

 

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