車幅問題

 江草先生も先日書いておられたが、近頃のクルマは段々と車幅が大きくなってきた。
実のところ私もここ20年程は俗にいう3ナンバー車(車幅17000mm以上)のクルマに乗り継いできたのであるが、ここまで横幅が大きくなってくるともう限界だ。次は5ナンバー車(車幅1700mm以下)にしようと思っているのだが、その中から好みに合った車を選ぶのは難しいというのが実情である。

 今から20年ほどまえ何故3ナンバー車を選んだのかというと、そのデザイン性による所が大きい。どうしても5ナンバーの枠にしばられたデザインだと前後のフェンダー辺りが窮屈になる。ドアの脹らみなんかも不自然ではないだろうか。

 いま現在 私が乗っているクルマの車幅が1770mm。ドアの形状や大きさにもよるが実質的にはこれが限界だと思っている。今でも少し狭めの駐車場に車をいれるとアクロバティックな姿勢でないと乗り降りできない始末だ。

 いま日本では人口減少や若者の車離れなどで車が売れない状況なので輸出を前提での設計になるのはしょうがないが、それでもここまで急激に自動車のサイズが変わると世の中のインフラがその変化についていけない。

 いま日本で一番売れているクルマはトヨタ・プリウスであるが、この車の車幅が1760mm。トヨタ自動車は是非とも日本のトップ企業としての自覚をもってこれ以上の肥大化に歯止めをかけて欲しいものだ。