今世紀最大の大発明

私の子供時代の日本はというとまだまだ敗戦の色合いが残っていたし発展途上国といった雰囲気もあった。やはりアメリカやイギリスといった先進国とは違ったのだろう。今となっては目に見えての違いは少ないがそれでも海外旅行に行ったりすると先進国の人間に軽んじられたりしてまだまだ国力の違いを感じたりはするが。

はてさて、そんな世界の情勢であり21世紀前半の世界ではあるが、私が子供のころと比べて大きく違っているなと感じる点はパーソナルコンピュータ(PC)とインターネットなのである。
このインターネットというのは実に凄い、今世紀どころか人類史上においても有数の物凄い発明であると思う。

たとえば絵画の世界でいえば、レオナルド・ダ・ヴィンチモナリザの絵を描いたのが16世紀初頭、そして現在アートの巨匠アンディー・ウォーホールがバナナの絵で有名なヴェルヴェットアンダーグラウンドのレコードジャケットを描いたのが20世紀中ごろ。
ベートーヴェンが運命を作曲したのが18世紀後半で、ビートルズサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドを発表したのが20世紀の出来事。
そう考えるとインターネットが発明されてからの数十年の文明の進歩の早いことと言ったらその他の比ではないように思う。

いま私がこうして打っているキーボードで 「ショパン 別れの曲」と打てばスグにショパンのメロディーを聴くことが出来るし「悪魔を憐れむ歌」と打てばローリング・ストーンズのSYMPATHY FOR THE DEVILを聴くことができるのである。こんな凄いことを30年前の人間は想像すら出来なかったはずだ。なにせその頃の人類はレコードという道具で音楽を聴いていたのだから。

ほんとうにスゴい世の中になった。そして私は音楽というジャンルで思う存分その恩恵を受けている。
なんといっても昨日、500枚以上のCDコレクションを捨てたのだから。あれらの曲はいつでもインターネット経由で聞くことが出来る。

ただしかし、それが正しかったのかどうか、まだ少し判断できずにいるのだが・・・。