本の値段

ここ10年ほどの間に本の値段が一気に上がったように思う。私が学生だった頃(20年前)と比べると倍ほどに値上がりしたのではないだろうか。気になったので子供の頃愛読していた「少年ジャンプ」の値段をしらべてみると・・・・。1980年170円 現在240円。あんまり変わってないな・・・。

と、いうことは小説の値段だけが上がったという事だろうか。私が学生だった頃は新書のハードカバーでも千円前後だったと思う。ところが去年のベストセラー「1Q84」など1890円もするではないか。いったいなんなんだ、この金額は。映画1本見るより高い金額というのはいくらなんでもあんまりだ。ハードカバーに限らず文庫本だって30年前は360円とかだったのが今では500円を超えている。見方を変えれば、それほどまでに出版業界は厳しいということなのだろうか。

少年ジャンプのような週刊マンガ誌の値段がそれほど昔と変わらないというのはその発行部数のおかげだろうが、やはり新しいものを早く読みたいという欲求ゆえに多く売れるのだろう。それに比べて小説というのはそれほど早く読みたいとも思わないし(事実、私もまだIQ84は未読であるし)そして何より少し待てばブックオフなどで古書が安く手に入るということもある。

古本が流通することによって書店で本が売れなくなり、その結果として本の値段が上がるなんていうのは実に馬鹿馬鹿しい出来事である。私も過去に何度かブックオフに本を持ち込んだことがあって、それは引越しの時と大掃除の時なのであるが、莫大な量の本を持ち込んだが買い取り価格は二束三文もいいところだった。

読み終わった本は確実に処分しないといけない。古本屋に売るという行為そのものが後々自分の首を絞めることになっているのだから。