坂の上の雲

皆さん、メリークリスマスでございます。

昨日の休日は録画しためていたNHKドラマ「坂の上の雲」6〜9話を一気見して過ごした。さすがに1時間半のドラマ4話をまとめて見るのはツライかと思ったが、物語にのめり込み時間を忘れて過ごした。

その中に竹中直人演じる小村寿太郎という人物が出てきて、その小村寿太郎という人物に予備知識はなかったのだが聞き覚えのある名だと思いながら少し考えて、そしてスグに思い出した。小村寿太郎というのは先日の尖閣諸島問題で官房長官仙谷由人が自らをその人物に例え、そしてバッシングを受けた明治の政治家だった。
ドラマを見終わった後で少し気になったので小村寿太郎のことを調べてみた。

外交官として日清戦争を、外務大臣として日ロ戦争を、ポーツマス会議では日本全権大使としてロシアと交渉した人物である。彼を語るエピソードとして
ポーツマス条約が結ばれた深夜、ホテルの一室から妙な泣き声が聞こえてくるのを不審に思った警備員がその部屋を訪ねると壽太郎が大泣きしていたのを発見した。壽太郎にとってこの条約の調印は苦渋の決断だったと思われる。日本は当時既に戦闘を継続するだけの余力はなかったのだがロシアから賠償金を取れなかったことに国民は怒り日比谷焼き討ちなどをおこなった。首相の桂太郎海相山本権兵衛は小村を新橋駅に出迎え両脇を挟む様に歩き、狙撃された場合は小村の楯となる覚悟であったという。
また、ポーツマス会議に向かう前に妹に宛てた手紙に
「今生の別れになるかも知れないが精一杯堂々と日本国のために命を賭しても講和を成功せしめる所存。万事ご安心あれ。万一の場合マチ(妻)のことは頼む。」
と、自らの命を賭して事に当たる心情が書かれている。

このようなことを知っている者ならば仙石長官の自らを小村寿太郎に例えるような発言を聞けばは呆れかえってしまうだろうし、大バッシングを受けて当然だとも思う。

学生の頃「歴史」という授業はあったが、この明治辺りは「近代史」となるのだろうが、この辺りを習うのはいつも学年末の慌ただしい時期だったし授業時間の関係か駆け足に進められ深く考えることも理解することもなかった。しかしこの明治という時代は日本国において大きな意味を持つ時代であると思うし、私のようなバカにも理解できるドラマという形でその時代を感じ取るという意味においてNHKドラマ「坂の上の雲」は実に楽しみである。

しかし、9話まで見終わり「いよいよ日ロ戦争だ!」というところで2部が終了し、次は来年の12月だって・・・・。 おぃおぃ・・・・。。

 

坂の上の雲」というのは、こんな感じかとイメージし携帯電話で写真を撮ってみた。
しかし、これじゃ「電柱の向こうの雲」って感じだよな〜・・・。