ストロベリーフィールズ と ダコタハウス

 それは私が13才の12月8日のことだった。夕方にテレビを見ていた。おそらくアニメかドラマの再放送だと思う。そのとき突然ニュース速報が。

『もとビートルズのジョンレノン、自宅前で射殺される』

 そしてその後、数日間にわたり特別番組が放送され続けた。私にしてみればそれがすべての始まりだった。洋楽を聴くようになったのも、ロックが好きになったのも、そしてその後の人生を決めたのもすべてはこの日に起因している。

 ジョンの死を悼みセントラルパーク内の彼の自宅から近い場所に特別な場所が設けられたことを知った。そしていつか行ってみたいと思っていた。

 ジョンの死から39年、ようやく機会を得てその場を訪れることができた。朝早くに1人で歩いてセントラルパークに向かった。土曜日の朝ということもあって公園内にはジョギングする人が多く、そして観光ツアーのような団体もいた。いまでも多くの人がその場を訪れ写真を撮っているようだ。

 私も写真を撮って、それから近くのベンチに座ってストロベリーフィールズを口ずさみながら暫し想いにふけった。それからダコタハウスに向かいそこででも写真を撮った。

 私の39年越しの想いが叶った日だった。

 

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