政治家の資質

 少し前の話であるがアメリカの元大統領ジョージ・ブッシュ、通称パパ・ブッシュが亡くなった。彼が大統領に就任したのが約30年前の事なので彼の功績がどうだったかはよく覚えていないが、たしか湾岸戦争当時の大統領だったと記憶している・・・。そうだそうだ思い出した。パパが湾岸戦争をジュニアがイラク戦争を起こした大統領だった。
 この親子の功績がどうだったかは私なんぞの知るところではないが、私にはこの2人は人柄が良さそうなイメージがある。元大統領の国葬の時、ジュニアが弔辞を読もうと壇上に上がるとき、軽く棺をトントンと叩いてから壇上に上がった。その仕草からなんとなく彼の人柄がうかがえる。

 近頃ニュースでは与党が外国人労働者の受入れに関する法案を半ば無理矢理通したり沖縄の辺野古沖の埋め立てを強行したことなどが多く報道されている。皆それぞれ考えがあるだろうが、もし私がそのことについて意見を求められてもこんな風にしか答えられない『わからない』と。

 何故わからないと答えるかというと、そのことを判断するのに充分な情報を持っていないからだ。たとえば大きい玉手箱と小さい玉手箱どちらを選ぶかと聞かれても物の大きさ以外に中身を予測する情報をもっていない。そんな状況で重大な決断などできるはずがない。

 国政だって同じで私たちは重要な情報にアクセスできないのだから判断のしようがない。今わかる限りすべての情報にアクセスすることのできる要人に判断を委ねるしかないのだ。そして、その重要な決断を誰にしてもらうかを決めるのが選挙だと思っている。

と、考えたとき、簡単な漢字も読めないようなバカが政府の要職に就いている。こんな状態でいいのか。けっこうマジで心配だ、この国・・・。