老眼

昔から本が好きだった。子供の頃はマンガ。少し大きくなってからは小説や実用本、ベストセラーになるようなものはだいたい読んだし、心理学の本なんかも読んだ。大学時代には片道1時間半かかる通学時間を利用して電車の中のみで吉川英治三国志を読破した。
満員電車の中で「出師の表」を読み涙を流して周りの人に訝しがられたのは良い想い出だ。

しかし、そんな私も40才あたりを境にあまり本を読まなくなってきた。近頃では漫画でさえほとんど読まない。どうにも本に集中できないのだ。原因は分っている、老眼だ。

老眼鏡なら安物ばかりだがいくつか持っている。しかし老眼鏡を掛けてまで本を読みたくないし、馴れていないせいか眼鏡を掛けて本を読むとひどく疲れるしそれこそ集中が続かない。
世間の初老と呼ばれるような読書好きはどうしているのだろう??