シバリョウ

 このコロナ禍でお家時間が増え、そのおかげで多くの音楽を聴き、映画を見、漫画を読み、そして本を読んだ。なかでも一番多く読んだ本は司馬遼太郎歴史小説だろう。まだ未読の司馬作品もありかなり熱中して読んだ。なにせ時間は充分にあるのだから。

 そして読書が進むにつれて司馬遼太郎記念館に行ってみたくなった。大阪にあるということは知っていたのだがまだ行ったことがなく詳しい情報も知らなかった。ネットで調べてみると東大阪市八戸ノ里駅近くということで交通の便も悪くはないし、そしてなにより長い自粛生活に飽きていたし、季節も春だし、そんなワケでぶらりと訪れてみることにした。

 そこでは司馬遼太郎が住んでいた家、そして庭側から氏の書斎を見ることが出来た。この場所で多くの作品を生み出し、そして時には手を休めてこの景色を眺めていたのかと思うと感慨深い。また隣接する建物には氏の作品や所蔵した資料が多く展示されていた。

 中には小さなカフェのようなスペースがあり、そこで氏の作品を手に取って見ることもできた。私がそこで見つけたのは氏の作品の中でも最も有名な「竜馬がゆく」である。私がその作品を読んだのは中学2年生の時。いまから実に40年も前のことである。また読んでみたい欲求に駆られたがなにぶん長い小説であるし他に読みたいものも多くあるので手は出すまいと自制した。

 天気には恵まれなかったが、実に有意義な時間を過ごせた。

 

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